TRUNK HOMEの性能
TRUNK HOMEの性能
耐震性能
TRUNK HOMEの家はすべての家で許容応力度計算(構造計算)をします。
許容応力度計算をし、耐震等級3を確保します。
耐震等級とは?
耐震等級とは地震に対する建物の強度を示す指標で、3段階に分かれています。
耐震等級1:一般的な戸建て
耐震等級2:病院や学校
耐震等級3:消防署や警察署など、災害時防災拠点となる建物←TRUNK HOMEの家はこのレベル
耐震等級3は耐震等級1の1.5倍の強度があり、最高レベルの耐震性能になります。
許容応力度計算とは?
耐震等級3を取得するには、二種類の計算方法があります。
・性能表示計算
・許容応力度計算
同じ耐震等級3であっても、許容応力度計算をおこなった家のほうが地震に強いです。
なぜか。
許容応力度計算は基礎、柱一本一本、梁一本一本にかかる力を計算していきます。それに対して性能表示計算は簡易的な計算が認められており、複雑な計算が必要ありません。
そのため、耐震等級3相当としているビルダー(一般的に工務店よりも年間棟数が多いところ)は簡易的な計算方法の性能表示計算でおこなわれていることがとても多いです。
家は、自然災害からあなたや家族をまもる砦です。
いくらカッコいい家でも、地震で壊れてしまっては元も子もありません。
上記の理由から、TRUNK HOMEの家は耐震等級3。それも許容応力度計算による耐震等級3にこだわっています。
ちなみに、耐震等級3であると地震保険が半額になります。
断熱性能
TRUNK HOMEの家は、断熱等性能等級6(熱損失などの著しい削減のための対策が講じられている)です。
UA値が0.46以下となります。
断熱等性能等級とは?
TRUNK HOMEでは、断熱等性能等級は6としています。
最高等級の7を取得することも可能ではありますが、7を取得するには急に建築費用が高くなってしまいます。
コストとパフォーマンスとのバランスを考えると等級6が妥当であると考えています。
それでは、実際の断熱材は何を使っているのかご説明いたします
断熱構造
■屋根断熱
屋根の断熱は、ウレタンフォームを320mm吹付けます。
32cmです。
なぜ、屋根の断熱をウレタンフォームの吹付けを選んだのかというと、もちろん断熱性能へのこだわりもあるのですが、後ほど説明する気密性能にも関係してきます。
屋根周りは、梁や小屋束、母屋などたくさんの構造材が使われています。
そこをウレタンフォームを320mm吹付けて覆ってしまうことで外気が侵入する隙間をなくしてしまいます。
また、天井断熱ではできない小屋裏の有効利用も可能です。
この写真のお家は、勾配天井にしてロフトも作っています。
屋根断熱だと、ロフトを作ったり、小屋裏収納を作ることもできます。
■壁断熱
壁には、高性能グラスウール(16KHG)を採用しています。
厚みは105mmで。柱と同じサイズのものを柱間に施工します。
TRUNK HOMEでは、一般的に使われている袋に入ったグラスウールではなく、袋に入っていない、裸のグラスウールを使用します。
これは、防湿層をしっかり施工するためと、躯体内の結露を防止するための2つの理由があります。
最近の夏はとても暑いです。そこで問題になっているのが、夏型結露です。
夏型結露とはなんでしょうか。
夏場は、湿気を多く含んだ空気が外壁から室内に向かって徐々に侵入します。その空気がエアコンで冷やされた室内の壁にぶつかることで、飽和水蒸気量を超え、躯体内で結露してしまいます。
結露が発生するとカビが発生します。
その対策として、夏は結露を防止する透湿性能をもち、冬は室内から壁内への湿気の侵入を防ぐという性質をもった調湿気密シートを室内側に施工します。
この調湿気密シートをしっかり施工することで、夏型結露を防ぐことができます。
ただ、グラスウールは施工精度が問われる断熱材です。
施工精度が悪いと、いくらいいものを使っていても性能を発揮することができません。
TRUNK HOMEでは、社内検査だけでなく、外部の第三者による断熱の施工検査をしています。
■基礎断熱
床下の断熱方法には、床下断熱と基礎断熱の二種類があります。
TRUNK HOMEでは、基礎断熱を採用しています。
断熱材は、押出法ポリスチレンフォーム3種の60mmです。
床下もしっかり換気できるように設計しています。
気密性能を上げるために基礎断熱を採用しています。
■サッシ
外がアルミ、室内側が樹脂でできているハイブリッドサッシを採用しています。
ガラスは、Low-Eガラスのペアガラスで、空気層にはアルゴンガスを注入したものを使用しています。
これまでご紹介した、断熱とサッシの組み合わせにより、外皮計算をすると断熱等性能等級が6になります。開口部が大きいと等級が5になることもありますが、そこはお施主様と相談しながら設計を進めていきます。
断熱に関しては最適解はないと思います。付加断熱・木質断熱・セルロースファイバー・ロックウール・袋入りのグラスウールなど組み合わせやサイズを考えると莫大な選択肢がありますし、地域によっても断熱に求める性能も変わってきます。
我々TRUNK HOMEは、愛知県ではこの組み合わせがコストと性能の絶妙なバランスではないかと現状では考えています。
気密性能
気密性能とは?
気密性能とは、外壁面にある隙間の量をあらわします。
隙間が多いと冬は冷たい風が入ってきます。昔の家は隙間が多いので寒いです。
高気密住宅は、隙間が少ないです。
家の気密性能を表すのがC値となります。C値とは「相当隙間面積」といいます。
家の床面積にたいして、隙間面積がどれくらいあるのかを示したものです。
計算式は
C値(c㎡/㎡)=建物全体の隙間面積(c㎡)/延べ床面積(㎡)
隙間が少ないと、C値は低くなります。
C値を測定するには、専門の資格を持った方が現場で一棟一棟測定をする必要があります。
このような機械で測定をします。
一台100万円する精密機械になります。
TRUNK HOMEでは、C値を0.5(c㎡/㎡)以下をお約束しています。
※2024年9月現在の実測値の平均はC値:0.1(c㎡/㎡)となっています。
有資格者の第三者が全棟気密測定をおこないます。ご興味のあるお施主様は立ち会っていただいてもOKです。
C値に関しては、必ず測定をする必要があると思います。
国土交通省も、「気密性能は施工精度によるため、設計内容をもとに評価する住宅性能表示制度では対応できない」としています。
なので、家の気密に関しては測定をするしかありません。
高気密だと、なにがいいのか
高気密の家にすると、以下のメリットがあります
1,家の空気がきれいになる
2,外が猛暑や酷寒であっても、家の中は快適な温度
3,冷暖房費が安くなる
■なぜ、空気がきれいになるのか
現在、法律で24時間換気が義務付けられています
24時間ずっと換気を行う必要があります。
ただ、この換気がしっかり働くのは家の気密がしっかりしていないと機能しません。
給気と排気の経路をつくり、二酸化炭素で汚れた空気を入れ替えます。
気密の悪い家では、隙間から風が入ってきてしまいそれが換気扇で外に排出されます。
遠いところにある給気口から新鮮な空気が入ってきません。
そうすると、計画的な換気がおこなわれず、空気がよどんでしまっている箇所がでてきてしまいます。
矛盾しているようですが、気密性能が高い家のほうが新鮮な空気が家に入ってきます。また、給気口のフィルターを通して空気が入ってくるので花粉の対策にもなります。
■家の中が快適な温度/冷暖房費が安くなる
まず、熱の流出を抑えることができます。冬は室内の暖かい空気が保持されやすく、夏は冷房で冷やした空気が室外に逃げにくくなります。
また逆に、冬場の外からの冷たい空気や、夏場の熱い空気の侵入をふせぐことができます。
なので、室内温度を一定に保ちやすくなり、冷暖房の効率をあげることが可能になります。
私自身、外が好きなので気密は不要だという考え方でした。
季節のいい時期は窓を開けてきもちいい風を取り入れたいので。
ただ、最近の猛暑に対抗するには高気密高断熱で熱気を遮断し家の中を快適にする必要があると考えます。オーナー様を家の中で熱中症にするわけにはいかないです。
酷暑も終わり、秋の涼しく過ごしやすい時期には思いっきり窓を開けて外気を取り入れてほしいです。